奥様：今回自宅１階のリフォームをしまして、元々は和室とリビングの２部屋だったのを、壁を取り１部屋に繋げたんです。リフォームによって壁の面積が増えてお金もかかるので、本当に気に入らないと決められないと思いました。漆喰を部分的に使用するのと、部屋全体で使用するのはどう違うのか、とか、漆喰を外壁で使用するイメージはあるけど、室内で使用するとどうなのか、など分からないこともあり、色々迷いました。
そこに、たまたま横浜のモデルハウスの壁で漆喰を塗っているところがあるよ、というので見学してみたら、「ああ、いいね！」となったんですよ。正直、部分的にパネルなどで見るだけだったら、決定打にはなり得なかった。実際に部屋の中で使われているのを見て決めました。

旦那様：それから漆喰というと、なんとなく脆かったり、ひびが入るイメージがありました。ひびが入ったら終わりだと思っていたのですが「漆喰は意外と上から塗ったり、メンテナンスしながら使うものなんですよ。そんなに怖がるものではないですよ。」と担当の設計士さんがお話ししてくださって「漆喰は質感がすごく良いし、職人さんが一生懸命塗ってくれたなあと思うといいですよね。」とも言っていました。担当の方が「ここは大丈夫」と御社（日本プラスター）を推してくれたのが大きかったですね。僕らは慎重な性格なので、実際の施工例を見たのも大きかったです。

奥様：リフォームの時に漆喰壁にするか、ビニールクロス壁にするか、で最初に悩むのは、予算と工期なんじゃないでしょうか。予算については私が我が家の大蔵省なので、壁にそこまでお金をかけるの？う?ん、と思って。漆喰が良いのも、メリットも十分わかりましたが、例えばそのお金で美味しいものを食べたり、旅行にも行けるし、家電の買い替えもできるし、ソファのグレードあげられるし・・・ってことも考えました。でも結論として、私たちが漆喰壁に踏み切ったのは、これから10、20年と家に住むとしたら、出かけたり物を買うよりも、この空間にいる時間が一番長いと思ったからです。左官職人さんの作業を見ていると、金額は高いけど、この手間と部材ならしょうがない、むしろ安いかもね、ってなりました（笑）