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23.04.21
亀命山 慈光院様 漆喰の美が映えるお寺の本堂
新築
施設・店舗
インタビュー
使用色 | 内-5 |
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仕上げ | なぎ仕上げ |
建物種別 | 施設(寺院) |
施工部屋 | 本堂の壁、吹き抜け天井 |
施工地域 | 東京都 |
工期 | 10日 |
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お施主様へインタビューInterview
今回取材させていただいたのは、永正11年(1514)の創建と伝えられる歴史ある寺院、亀命山 慈光院。ご住職の西田 法政様に、本堂の天井と壁に漆喰を採用された経緯についてお話を伺いました。
お寺の建て替えを検討された理由を教えてください。
私は33代目の住職になりますが、以前住んでいたお寺は築60年くらいで耐震設計がされておらず、老朽化してきましたので、今後の地震などの災害に備えて、いらっしゃる檀家さんを守れる安全なお寺にしたいと考え、10年程前から建て直しを検討していました。
今回、本堂の壁に漆喰を採用されたきっかけを教えてください。
お寺の本堂を建てるということで、本堂の壁も最初は壁紙を検討していました。
ただ本堂は特別な場所ですので、「(壁材は他に)何かないですか?」と、こちらの設計建築をしてくださったハウスメーカーのインテリアコーディネーターさんにお伺いしたところ、「こういう商品がありますよ」と、漆喰をご紹介いただいたのがきっかけです。今まで失礼ながら(漆喰についての)知識がなくて、漆喰を知らなかったのですが、お話を伺って「ああ、それはもう漆喰仕上げはお寺の本堂にピッタリだ」と思い、採用させていただきました。
施工の様子はご覧になりましたか?
はい、建て替え工事中に壁の施工の様子を見学しました。
本当に全て手作業で塗られていて、こて跡をあえて良い感じにつけて塗られていました。
この本堂は、高さが9mある3階の吹き抜けになっているのですが、高いところもしっかり足場を組まれて、たくさんの人数で塗っていただきました。
漆喰ならではと感じるところはありますか?
本堂には間接照明を取り入れたのですけれども、その間接照明を点けた時に、壁一面に映る漆喰仕上げの凹凸がとても魅力的だと感じました。
私は夜に本堂に入ることがあるのですが、夜は特に綺麗なんです。
直接の照明ではなくて、壁にぽわっと照明の光が当たって、漆喰壁の良さが出ていて、とても魅力があると感じています。
また、今回は壁の色に白色を選んだのですが、何か見たことのない白さというか、どう表現したら良いのでしょうか。やはり漆喰ならではの魅力なのでしょうね。言葉で表現しづらいのですが、本当の白というか、人工的ではない温かみのある白を感じます。